2001年 07月 19日
要 旨
ジェットスプレー工法を用いた表面被覆材(JPU)は,水蒸気透過性を有するため脱気層等を必要とせず,コンクリート構造物に対し,圧縮空気により直接ウレタン樹脂を噴射して密着させる防水工法として評価されている。
この水蒸気透過性は,コンクリート中の水分または空気の熱膨張等による被覆層の膨れ,剥がれが生じにくい特性をもつ。本研究では,JPUのコンクリート表面被覆材としての基礎的性能として防水性,水蒸気透過性および中性化防止作用等について評価し,その有効性を明らかにした。
キーワード : ジェットスプレー工法,耐久性,表面被覆工法,水蒸気透過性
ジェットスプレー工法を用いて超速硬化性ポリウレタンを塗膜形成したコンクリートの基礎物性について実験的検討を行った結果,本研究の範囲内で以下の結論が得られた。
(1)
本研究で示したJPU材料をコンクリート用被覆材として用いることにより,その防水性と高い水蒸気透過性により,乾湿が繰返される条件において内部コンクリートを乾燥方向に導く特性を有する。
(2)
ジェットスプレー工法を用いて塗膜したJPUは,高い水蒸気透過性を有しているにも拘わらず,二酸化炭素は透過し難い性質があり,その中性化抵抗性は良好であった。
以上のことから,ジェットスプレー工法を用いて超速硬化性ポリウレタンを塗膜形成したコンクリート構造物の耐久性の向上が期待できると考えられる。
参考文献
1)笠井哲郎ほか:ジェットスプレー工法を用いて塗膜形成した超速硬化性ポリウレタンのコンクリート用被覆材としての性能,土木学会年次学術講演会(CD-ROM),部門5,Vol.61,pp.9-10,2006
2)井戸功誠,友清剛,繪鳩武史,河合康統,:新材料を用いたコンクリート構造物の補修方法に関する性能評価試験,コンクリート工学年次論文集,Vol.25,No.1,pp.1571-1576,2003
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